みなさん、こんにちは。 アプリマーケティング研究所、iPhonePLUS出張所です。本日は世界1700万ダウンロードの写真加工アプリ、「Fotor」を運営する海外企業Everimagingの姫野さんにお話を伺いました。

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※Fotorの運営スタッフの皆さん

Q 会社について教えてください。

 2009年に設立した会社です。高機能の画像加工ツールの開発に焦点を当てて成長してきましたがスマホなどの普及で写真やカメラが一般的になることに合わせて、集大成として万能型の画像加工アプリ「Fotor」を開発しました。「Fotor」スタッフは10名で、運営と開発をしています。

Q 「Fotor」のダウンロード数はどのくらいでしょうか?

 現在1700万ダウンロードで、割合はiOS版が70%、Android版が30%です。MAU(月間アクティブユーザー)でいうと500万ほどです。また14言語にローカライズしており、ユーザーの60%は日本やヨーロッパ諸国となっています。

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Q アプリ内の課金アイテムなどは、どのように追加しているのでしょうか?

 ユーザーの声を参考に新しいアイテムを企画しています。具体的にはユーザーの課金傾向や課金アイテムなどの統計をもとに「どのようなアイテムがユーザー受けがいいか」「求められている機能は何か」を分析しています。

Q 国によって、課金率や課金額などに違いはありますか?

 私達が分析している限りでは、アメリカや日本、ドイツのユーザーの課金額が高く、ブラジルやタイなどの新興市場では、課金額が少ない傾向が出ています。

Q 日本では2014年に入ってからランキングが伸びているように感じます、それはなぜでしょうか?

 それは2013年11月末より、日本向けのローカライズを始めたのが理由です。ローカライズを行なった結果、それまでカテゴリランキングが20位だったのが10位まで上がりました。やはりローカライズは、ダウンロード数にも大きく影響するということを実感しました。その後も、アプリのアップデートのたひに日本向けのASO(検索対策)を実施しています。ASOツールに基づき、競合アプリのキーワードを研究して、キーワードの更新を行なってきました。このような積み重ねが、日本ユーザーの増加につながっているのだと思います。

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Q 他の国でもローカライズを行なうとユーザーが増える傾向にありますか?

 そうですね、Fotorのユーザーが大きく伸びている時期を見てみると、アプリ市場が盛り上がっている国向けにローカライズを実施したタイミングと重なっています。やっぱり、どんなに良いアプリであっても、その国の言葉になっていないとユーザーとの距離感が大きくなってしまい、アクティブユーザーの獲得が難しくなってくると思いますね。

 実は当初は、FotorでもGoogle翻訳などの機械翻訳に頼っていたところが大きく、不自然な文章だったところもありました。今は、各国それぞれの言語が話せるスタッフを増やしていて、運営サポートチームに入ってもらっています。これが世界各国でユーザーの獲得に成功してきたポイントではないかと考えています。

Q 日本のアプリ市場はどのように見えていますか

 まず純粋に、日本のアプリ市場は競争が厳しいと感じます。そして、とても優秀なアプリが多いです。また、海外アプリが参入するのが難しい、独特な市場だとも感じます。まずは、日本ユーザーの傾向や好みを把握するということ。そしてプロモーションにおいても簡単ではないです。

 やはりアメリカのアプリ市場が、一番厳しい市場だとは思いますね。ヨーロッパのアプリ市場はアメリカに追随する傾向があるため、スピードはそこまで早くないと思っています。

Q 日本のカメラや写真系アプリについて感じることがあれば教えてください。

 日本の画像加工アプリは、とても優れたものが多く、日本のアプリ市場の特色のひとつだと感じます。使える素材も非常に多いですし、特に女性の好みをよく理解したデザインになっていると思っています。

Q 日本のアプリ開発者が世界を目指す上でのポイントを教えて下さい

 海外向けにアプリを開発する際に、3つのポイントに力を注ぐべきだと思います。

 ひとつ目は、アプリのローカライズです。使用方法やアイテムなどを現地ユーザー向けにアレンジする必要があります。

 2つめが、提供する国のiTunesストアやGooglePlayのキーワード最適化です。キーワード研究を絶えず行なうだけでも、ランキングは自然と上がってくると思います。

 3つめは、その国の言語を話すことができるスタッフに、アプリの運営や設計に携わってもらうことです。これはなかなか難しかと思いますが、クオリティ向上には欠かせませんので取り入れていただくと良いと感じます。

Q 最後に、告知などあればお願いします。

 オンライン版Fotor(外部リンク)には「ハート型コラージュ」などアプリ版にはない機能も多く搭載しています。アプリ版と共に使っていただけば嬉しく思います。

取材協力:Everimaging Co., Ltd

■編集後記

 1700万ダウンロードという数字は、日本国内だとなかなか難しいですが、世界規模で見ると不可能な数字ではないということですね。なおFotorでは、ほぼプロモーションも行なっていないそうです。「海外ユーザーに向けて、ローカライズをしよう!」というのは結構多くの方が言うことですが、このように結果を出しているアプリが、データとしても提示してくれると説得力がありますね。

141015_005aFotor カメラと画像加工 – コラージュ,効果,編集,合成,補正,文字入れとステッカー 重ね
Chengdu Everimaging Science and Technology Co., Ltd
無料
バージョン: 5.2.0
(バージョンと価格は記事掲載時のものです)

 

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