文●寺田祐子(MacPeople編集部

 近年、日本国内でも注目度が高まる「iBeacon(アイビーコン)」。低消費電力の通信規格「Bluetooth Low Energy」を使い、店舗情報やクーポンのブッシュ通知などができる技術で、アップルがiOS7に組み込んだことで、注目を集めています。しかし、情報を発信するiBeacon 端末の普及は緒についたばかり。iBeacon を体験したことのある人はまだまだ少ないのではないでしょうか。

 27日、東京都港区のTKPスター会議室 田町で開催されたセミナー「O2Oの切り札『iBeacon』のマーケティング活用セミナー 具体的な実行方法が分かる!」(日本写真印刷主催)に参加。iBeacon の海外での導入事例と国内展開の今後について話を伺ってきました。その中から特に海外での導入事例について動画でご紹介したいと思います。

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 教えてくれたのは、日本写真印刷株式会社の情報コミュニケーション事業部新規ソリューショングループ、村山庸一さん。

お店で買い忘れを防止

 iBeaconは特に、O2O(Online to Offline)での利用が注目されています。アメリカ西海岸の大手スーパーマーケットチェーン「Safeway」など200店舗や、日本の表参道にも店舗を展開し、全米では100店舗を有する「アメリカンイーグル」などがiBeacon端末を導入し、話題を集めているほか、アメリカの老舗百貨店のメイシーズは、来店するとポイントが貯まるプラットフォームを運営するshopkickのiBeacon端末「ShopBeacon」を採用。ディスカウント情報をプッシュ通知するサービスを試験的に開始しました。割引情報の提供や、買い忘れ防止のためのプッシュ通知など様々な利用法が模索されています。

空港で荷物待ちのストレスがゼロに

Travel Radar from Bernd Plontsch on Vimeo.

 ただ、用途はO2Oだけではありません。例えば空港。アメリカン航空ではニューヨークやシカゴ、ダラスなど5つの空港に設置し、搭乗予定や運行情報を案内する試験を行なっています。また、ユニークなサービスも登場。Travel Reader」は荷物に発信端末を入れておき、空港で預けていた荷物の引き取り場所で自分の荷物が近づくとプッシュ通知してくれる仕組みです。これさえあれば、いつ自分のところに届くかわからない自分の荷物を待ってイライラすることもなくなりそう。

スポーツ観戦でお得情報をゲット!

 スポーツの場でも活用されています。メジャーリーグのドジャー・スタジアム(カリフォルニア州・ロサンゼルス)とペトコ・パーク(カリフォルニア州・サンディエゴ)では、iBeacon の試験導入が開始。3月中に全米20のスタジアムで設置されるそうです。メジャーリーグの全スタジアム数の3分の2に設置されるとのこと。試験導入では、ホットドックのクーポン配布やグッズの割引情報など提供されています。メジャーリーグの他にNFL(米プロフットボール)やNBA(全米プロバスケットボール)でも設置が進むとみられています。

ゲーム感覚で美術館を探索

Apple iBeacon technology applied to classical art in Antwerp Museum from ProphetsAgency on Vimeo.

 美術館の事例として面白いのは、ベルギーのアントワープにある「ルーベンスの家」での取り組み。estimote社製のiBeacon端末が各所に設置。iPadを通いて絵を見ながら詳細な解説を受けられたり、ミニゲームを楽しめたりするそうです。美術館のオーディオガイドがiPhoneやiPad端末になる日も近いかもしれません。

 日本国内でも、様々なiBeacon端末が登場。日本写真印刷のiBeacon端末「ストアビーコン」は、2月に先行導入版が開発。9月にも製品版が完成する予定です。例えば、来店者限定で人気声優の声が聞けるお得な情報を知らせたり、できたて惣菜や食材に合うレシピを案内したりなど、利用者の買い物満足度をあげる施策をiBeacon端末で実現したいとしています。

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※日本写真印刷のiBeacon端末「ストアビーコン」の試作機

 いかがでしたでしょうか? 今後さまざまな場所での利用が期待されるiBeacon。今後の展開にますます目が離せませんね!

●関連サイト ・日本写真印刷(外部サイト


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